たまに通りかかることがあり、その度に「いい匂いがしているなぁ」と気になりつつも、外から中の様子を伺い知ることができず数年にわたり躊躇していたのだが、食べログのレビューがキッカケになり、初訪問となった。
ご年配のご夫婦が和やかに迎えてくれたお店は「THE・昭和」の趣。昔は繁盛していて今はボチボチ...という感じだろうか。古さはあれど、ブラインドや扇風機まで清掃が行き届いており、居心地がよい雰囲気が保たれている。
メニューは、中華、洋食、麺類、丼物と、懐かしいラインナップが勢揃い。今日は最初からヤキメシと決めて来店したので、ブレずにヤキメシ450円をオーダー。
中華鍋を振るう音やジュージュー具材が炒まる音を楽しむこと5分弱でヤキメシ到着。醤油の焦げた香ばしい香りがドカン!と鼻に飛び込んできます。
具は、ざくざく切られた玉ねぎににんじん、青ネギ、卵。彩り鮮やかでご飯の量もたっぷり、塩・胡椒・醤油が基本のシンプルな味付け。今時の、卵ふっくらでご飯はパラリ、美味しいチャーシューを使った「炒飯」とは別次元の「ヤキメシ」。ただ懐かしいだけでなく、これはこれで美味しいと思わされるのは、昭和生まれの特権かもしれない(笑)
ヤキメシをグイグイ味わっているところに、ご主人が「どうぞ」と小さな器に並々盛られたスープを運んでこられました。元々スープつきなのか、サービスで出して下さったのかは不明だが、ヤキメシにスープは嬉しい組み合わせ、有り難く頂きました。スープの方は、それなりにうま味調味料の類いを使っていそうな濃いめの味。シャクシャクしたもやしの塩梅が絶妙でした。
アラフォーにとっては祖父母の年齢にあたるご夫婦が、色々と助け合いながらお店を続けられているだけでも感動だったのだが、会計時に厨房を見て、美味しさの秘訣は「真心」なんだということがよくわかった。(写真の精度が悪く伝わりにくいかと思うが、いつでもお客様に美味しいものをつくるために整頓されているのです)
心にしみる美味しさでした。今日も、ご馳走さまでした。
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